近年コストパフオーマンスの高い、スマホ、スマートウォッチ、スマートバンドを矢継ぎ早に発表しているXiaomiの人気スマートバンドMi Band 5の使用後レビューを行なっていきたいと思います。
Mi Band 5は、抜群の人気とコストパフォーマンスを誇り、多くの愛用者を持つMi Band 4の後継機モデルです。Xiaomiはすでに品質に関しては一流の評価を得ており、高いコストパフォーマンスと相まって、スマホなどでも幅広いユーザーに支持されています。
この記事では、実際にAmazonからMi Band 5を購入して、使用してみたぼくが、グローバル版での日本語環境や、Mi Band 4との比較などの、実際の使用した感想をもとにMi Band 5について紹介していきたいと思います。
初めに結論を言ってしまうと、グローバル版でも日本語の使用環境にほとんど問題はありません。このMi Band 5は現時点(2020年7月25日)でMi Band 4をお持ちでなく、睡眠時間や運動量の測定に興味があり、アクティブトラッカーを探しておられる方にとっては、「買い」だと思います。
また、すでにMi Band 4 を持ちの方は、正直言って「待ち」でも良いと思います。理由は後ほど詳しくお話しいたします。また、今回購入したのはMi Band 5のグローバル版、NFC(近距離無線通信:主に支払い機能に使います。)無しバージョンです。(2020年7月25日現在、グローバル版のNFC有りバージョンは未発表です。)
以下に先代のMi Band 4のぼくの紹介記事と購買ページのリンクを貼っておきます。コスパを考えると、まだまだ現役の「4」です。
また、初めにお断りする必要がある思いますが、ぼくはMi Band 5はアクティブトラッカーとして大変満足して常時使用しており、みなさんにも自信を持ってお勧めできます。
しかし、腕時計としては使っていません(Mi Band 5は右腕に着用して、左腕には機械式の腕時計をつけています)し、余りお勧めもいたしません。
その理由はやはり質感にあります。ここら辺の話は個々の主観によるところがあると思いますが、あくまで、基本的にアクティブトラッカー(運動量・睡眠情報測定器)の記事と考えていただければと思います。
アクティブトラッカーて何?
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アクティブトラッカーは腕などに着用して、歩数や心拍数、消費カロリー、各種運動量などを計測・記録するウェアラブルデバイスです。日本語では「活動量計」と呼ばれることがあるようです。
最近では上記の運動量の想定に加えて、睡眠量・質の想定記録やそれ以外の健康・安全関連のデータの測定・記録機能が追加されています。
通常、専用アプリをインストールしたスマートフォンと連動して機能を補完しながら情報提示します。睡眠時間やその質も測定・記録し表示するものが多く、その為ほぼ24時間装着する場合が多いので、軽量で装着が負担にならないこと、防水機能があること、バッテリーの持ちが良いこと、充電時間が短いことなどが必要です。
健康志向の高まりと共に、自分の生活習慣を確認して、見直す為に多くの人が注目しています。
また、ぼくのように朝活命の方には、Mi Band 5強くお勧めします。何故ならば、朝活の為不足しがちの睡眠時間をきっちりと測定でき、定量的に把握できるからです。
朝活を生活のリズムの一部として取り入れるには、睡眠時間のモニターと十分な睡眠時間の確保は最重要事項です。ここ4年ほど、毎朝4時に起きて朝活しているぼくが痛感しています。間違いありません。
グローバル版で大丈夫? 日本語対応は? 技適はあるの?
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グローバル版での日本語表示について、(他の言語もついても)
グローバル版でも、日本語での使用はほぼ問題ないと思います。完全ではない理由は、2つあります。
- 付属のマニュアルに日本語の解説がない。
- UI(ユーザーインターフェイス)は日本語化できません。基本的に英語での使用になります。
上記への配慮は必要ですが、母艦のスマホのアプリであるMi Fitは完全に日本語かされていますし、連絡通知でのショートメッセージの内容も綺麗な日本語フォントで表示荒れますので、実質問題ないと言って良いかと思います。
また、最新(2020年8月13日現在)での最新Firmware(version 1.0.1.32)では、英語、中国語以外に、ロシア語、スペイン語、イタリア語、ドイツ語そしてフランス語のUIを使えるようになっています。
最後の3ヶ国語と母艦のスマホの言語設置に自動的に同期(Follow phone's language)する機能はつい最近のアップデートで追加された機能です
このように、細かなアップデートを継続して行う姿勢には好感が持てます。早く日本語も追加されれば良いですね。
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技適マークについて
ぼくが取得したグローバル版には、以下のスクショにあるように、はっきりと技適マークが本体に表示されます。これで、安心して国内で使用できますね。
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Mi Band 5(NFC無し)の満足できる点
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- 価格が安い(5,000円台の価格)よってコストパフォーマンスが良い。
- 軽くて(約22.7gベルト含む。本体だけなら11.9g)、腕へのフィット感も良く、つけていてもそれほど苦にならない。
- バッテリーの持ちが良い。(14日間)
- 表示画面がきれい(126x294ピクセルのカラー有機EL)でタッチパネルの操作感も良い。
- iOSにフル対応している。
- アクティブトラッカーとしての機能(運動・睡眠測定)が豊富である。
- アプリ(Mi Fit)が他のXiaomi製品(腕時計、体重計、スマートシューズ)にも対応している。
- ゴローバル版でも日本語表示ができる。(本体のインターフェイスは日本語非対応、携帯のアプリは日本語対応)
- 毎日の睡眠の質(深い睡眠と浅い睡眠時間を分けて測定)を分析して評価・採点し、問題点を指摘してくれる。
- スマホのカメラをリモートで操作(シャッター操作)できる。
Mi Band 5(NFC無し)の残念な点
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- 見た目が安っぽい
- シャワー時にタッチパネルに水流が当たって、意図していない操作が起こる。
- 照度センサーがなく、周りの照度に応じた画面の照度調整ができない。
- 手首の動きによる画面の表示に若干のタイムラグがある。寝ている状態で画面を見ても表示されないことがある。
- ホーム画面のデザインを選択できるが、あまり良い物が無い。
- スマホの電池の持ちが悪くなる。
- Mi Band 4用の別売りバンドを装着できない。
Mi Band 4からの改善点・変化点
まずは基本的なスペックの比較を行います。
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上記の比較表にあります通り、画面サイズの拡大、センサーの改良、バッテリー駆動時間の減少が大きな変化点です。また、バッテリー駆動時間の減少に関しては、充電器の接続が容易になったのと、減少後でも14日のバッテリーライフと比較的長いので、Mi Band 4から移行しても不自由さは全く感じていません。
また、6軸センサーとは3軸の加速度センサーと3軸のジャイロセンサー(角速度センサー)が一体になったものです。
画面の拡大
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画面のサイズが大きくなったのは、Mi Band 4とMi Band 5を並べて比べても、画面の範囲がわからないのではっきりわかりませんが、上の写真のように画面サイズをフルサイズで発光させると一目瞭然です。上下方向にかなり拡張されているのがよくわかります。
SMSなどを受信した時に、内容を表示するように設定すると、バイブレーションで受信を知らせて、内容を画面に表示するのですが、Mi Band 5だと、一度に表示できる文字数が大きなるので、快適です。また、比較しないとなかなかわかりませんが、Mi Band 5はMi Band 4と比べて明らかに、画面の発色が鮮やかになっています。
受電方法の改善
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単純な改良ですが、これは嬉しい改善です。Mi Band 4では付属の充電器ではバンドを外さなければ充電できず、煩わしかったのですが、磁石でくっつくこの方式だとバンドをつけたままでも確実に充電できます。
また、蛇足ですが、押し付ければ、押している間はMi Band 4を充電することもできます。
センサーの改善
スペックによると、センサーの精度も改善されているようですが、まだ、体感するには至っていません。今後の使用により何か違いを体験することができれば、追記します。
追加機能
その他の追加機能は、以下の通りです。
- リモートでスマホのカメラのシャッターを操作できます
- 測定できるスポーツモードが6種類から11種種類に増えました
- 睡眠状況のモニターが夜間のみから24時間に拡張され、お昼休みもモニターできるます
- 3種類の健康モード(PAI(Personal Activity Intelligence) ,ストレスモニター、呼吸エクササイズ)が追加されました
- 女性特有の健康管理ができます
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上記のように11種類のスポーツモードが測定可能になりました。
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12種類の便利な機能も付属しています。ぼくは、スマホの音楽プレイの操作、各種のバイブレーションによるアラート、天気予報をよく使います。
困った点
Mi Band 5に移行して困った点が2つあります。
Mi Band 4用の豊富な後付けバンドが使えなくなった。
これは正直困った問題です。以下の写真でわかる通り、本体の裏面のサイズが少し大きくなり、厚みが少し増しています。
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下側の出っ張りの幅が増えているため、机に立てた時に立っている角度が微妙に異なり少しわかりにくいですが、厚みが増えています。
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裏側の出っ張りの幅が広くなっています。厚みが増えることは内部の改良に伴い必要であることは理解できるのですが、裏側の出っ張りの幅を大きくすることは、本来必要ではありません。
うがった見方かもしれませんが、現在出回っているMi Band 4のバンドの中には、取り付けたままだと、新しい磁石式の充電器を使うことができないものがあるので、意図的に使えないようにしたのかなと、個人的に推測しています。はっきり言って、迷惑です。(笑)
バッテリーライフが20日から14日に短くなった。
バッテリーの容量が135mAhから125mAhへわずかに減少して、バッテリーライフが短くなっています。
ぼくはお風呂の時に腕から外して充電していますが、それで充電は十分なので、不便は感じていません。それに14日間連続して充電できない環境にあることは、あまり考えられず、そうなれば先にスマホの電気がなくなってしまいます。
本体、付属品の確認
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早朝に注文して2日目の午後に届いていました。思いの外小さい梱包で少しびっくりしました。今回は発送も販売業者さんでした。梱包方法は業者さんによって変わると思います。
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箱のデザインは、Mi Band 4から引き継いだものでした。やはり、予想通り箱は少しひしゃげていました。(笑)
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使用言語について
現在(2020年8月13日現在)日本版は発売されておらず、基本的にグローバル版の購入になるため、日本語の表示を心配される方が多いかと思います。
まず、母艦のスマホ側ですが、アプリのMi Fitは日本語に対応しており、Mi Fitそのものの言語設定はスマホ(ぼくの場合はIPhoneXですが。)の設定言語に同期します。
次にMi Band 5本体ですが、コマンドなどの表示(UI ユーザーインターフェイス)は日本表示ができません。また、ツィッターなどのSNSの内容は問題なく日本語表示できます。
また、本体もMi Band 4はスマホ自体の設定言語に同期していたのですが、Mi Band 5では、Mi Fitから独自に言語を選択できるように修正されています。以下に画像を交えて説明します。
Mi Band 5本体の仕様言語設定
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言語選択は本体からだと、簡体中国語(Simplified Chinese)、繁体中国語(Traditional Chinese)と英語の選択になります。また、ツイーターなどのSNSの日本語表示はMi Band 4のグローバル版と同じく問題なく表示できます。
また、スマホのアプリMi Fitには、上記のスクショのように本体の3つの言語に、ロシア語、スペイン語、イタリア語、ドイツ語、フランス語が追加され、さらに母艦のスマホの言語設定に従う選択も追加されました。が追加されていました。ちなみにスペイン語を選択すると以下のスクショのようにUIがスペイン語(多分(笑))表示されています。
今後、アプリや本体のFirmwareがアップデートされると選択できる言語が増えるかもしれませんね。
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Mi Fitから本体の言語設定をする方法は
Mi Fitを開いて、プロフィール>マイ デバイス>Mi スマートバンド 5>言語でスクショの画面に行き着くので、そこから選択できます。
また、試しにでも、馴染みのない言語に設定してみることはお勧めしません。その理由は、表示が読めなくなって、日本語に戻すことにも苦労するからです。
Mi Band 5のバージョンについて
Mi Band 5では、Mi Band 4と同じくいくつかのバージョンがあります。間違って購入されることがないように、以下に簡単にまとめます。
グローバル版 NFC無し(コラボウオッチフェイスの使い方解説)
今回紹介しているモデルです。基本は中国版のNFC無しと同等ですが、スペイン語・ロシア語対応、各国の規格対応、マニュアルの多言語化などが行われています。
また、ラバーバンドのカラーバリエーションが中国版の8色から6色に減っています。「初音ミク」等のコラボ画面の取得がそのままでは不可能です。(グローバル版でも、工夫すれば可能ですので、以下のリンクから説明記事を参照してください。)
グローバル版 NFC有り
残念ながら、2020年7月25日現在では未発表です。中国版のNFC有りに準拠していると推測されます。NFC(お財布携帯的な機能)、スピーチ認識(Alexa搭載との噂あり)、SpO2測定(血液中の飽和酸素度)機能が搭載されると予想されますが、SpO2以外は中国内外の規格の違いもあり、難しいかもしれません。ちなみにMi Band 4では、このバージョンは販売されませんでした。
すでにMi Band 4をお持ちの方は、このバージョンの販売の有無を確認してから、Mi Band 5の購買をされても良いのではと思います。
中国版 NFC無し
中国での普及バージョンです。ブローバル版 NFC無しのベースになっています。
中国版 NFC有り
中国での上級バージョンです。NFC無しに対して、追加機能として、NFC機能(中国国内でのみ使用可能)、スピーチ認識機能(Xiaomi独自の規格、中国語のみ対応)、SpO2測定機能を搭載しています。スピーチ認識のためにマイクを搭載しています。また、若干ですが重くなっています。(NFC無し11.9gに対してNFC有りは12.1g)
Amazonレビュー・評価
レビュー・評価は販売が開始してから日が浅いので、コメントがなく今回は割愛いたします。今後コメントが増えてくれば、サクラ排除サイトの評価も含めてレポートします。
まとめ
アクティブトラッカーの定番になった感のあったMi Band 4の後継のMi Band 5の登場です。きちんと正常進化しており、価格は少し高くなっていますが、画面が大きくなったことだけで、個人的には価格差は吸収できるのではと思います。
Mi Band 4の時と同様に、左手には機械式の時計をつけて、右手にこのMi Band 5をつけていますが、機械式時計は仕事を終えて寮に帰ると外していますが、Mi Band 5は風呂の時以外は必ずつけて睡眠状況等の健康関連のモニターを行ってもらっています。
細かいことですが、バイブレーション機能は大変便利です。音によるアラームですと場所によっては周り人への配慮が必要になりますが、バイブレーションならば気にする必要がありません。また、関連アプリ(電話、Line、Twitterなど)によって振動のトーン?を個別に変更できます。
また、何より価格が安く、とても手頃であり、品質もしっかりしているので、健康管理の点からも買われて損のないものかと思います。
それでは、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。それでは、さようなら。
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