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Amazon レビュー:サクラレビューの排除:頼りになるサイト3選紹介【もう騙されません!】

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この記事は約13分で読めます。

最近、ある理由(コロナ)により、急遽海外赴任先のマニラから、帰国して東京にある会社の単身寮におります。そうすると、Amazonなどの、ECサイトから物品を購入することもかなり増えてきました。(国外までの搬送は、基本的に書籍しかしてくれません。)

そんな時、当然購入を考えている商品のサイトにあるレビューや評価を見るのですが、星5つと星1つの評価だけに別れていたりたどたどしい日本語のレビューがあったりと、不自然なことが多く、大変驚いてしましました。

それで、ぼくなりにネットで調べてみると、サクラレビュアーなる存在があることがわかりました。
彼らは、商品の販売者と結託して、商品をただ同然に入手する代わりに星5つの高い評価レビューを投稿する人達です。

商品を購入する我々としては、迷惑この上ない状況ですが、ただ指をくわえてみているわけにもいかず、これらのサクラレビューに対抗する方法をぼくなりに調べましたので、ここではそれをご紹介したいと思います。
お付き合いいただければ、幸いです。

この記事を読んで、わかること・できるようになること

  • Amazon(日本)のレビューでのサクラ・ステマレビューの実態がわかります
  • サクラレビュー発生の原因・方法がわかります
  • サクラレビューの影響を排除して、正しい商品の評価レビューを得る方法がわかります

サクラレビュー・ステマレビューの実態

Amazon_review_01
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まずは、サクラレビューの実態解説です。百聞は一見にしかず、以下のリンクを踏んで、Twitter上で「Amazon レビュー 募集」で検索したページに飛んでみてください。

サクラレビュー投稿者の募集とそれに応えるコメントで溢れています。サクラレビューの投稿者は多くの場合、それにより得た商品をネット上で販売して利益を得ているようです。

また、日本のAmazonはアメリカなどの諸外国と比べて、サクラコメントに対して厳しい対応を取れていないようです。それは何を持ってサクラレビューとするのかという、定義の問題かと思います。毎日投稿される膨大な量のレビューを責任を持って、正しく判定することは、かなりの困難を伴うことかと思います。

Amazonの通販が大きく普及した理由の一つにこのレビューの有用性が挙げられます。しかし現在、それを逆手に取った販売者によって、その信頼が大きく揺らいでいます。

近い将来にAmazonは適切な手段にて問題を解決すると思われますが、それを待っているほど、我々には時間がないことも事実です。

それでは我々は、どうすれば良いのでしょうか。

サクラレビューに対する対応策

Amazon_review_03
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まず、考えられる方法として、自力でサクラレビューを取り除くということが考えられると思います。

しかし、個人で買いたい商品のサクラレビューを見つけて取り除くのは、簡単ではなく、今後は今よりもサクラレビューが巧妙化されることを予想すると、個人で対応するよりは、最近何かと話題のサクラチェックサイトを活用するのが、お勧めです。

それでは、ここでは代表的なサクラ度チェックサイトを3つご紹介したいと思います。みなさんが実際に使用する際の参考にしていただければと思います。

ここで、皆さんに注意していただきたいのは、いずれのサイトのサクラ度、補正後のスコアーもその商品そのものの評価ではなく、あくまで、それを販売しているページのものであることに留意していただきたく思います

つまり、全く同じ製品を対象にしていても、それを販売している業者が複数あり、それぞれが販売ページ(例えばAmazonで)を持っている場合は、それぞれの販売ページごとにサクラ度や、補正後のスコアーが異なるということです

この記事では、実際にぼくがAmazonから購入した商品(TaoTronics TT-SK025)というPCスピーカーをサンプルにして、それぞれのサイトの評価の違いも比較していきます。

ちなみにこのスピーカーは実際にぼくがAmazonで購入して、それからずっと寮のモニターの前に置いて、使っています。Tao Tronicsというのは、結構大きな中国の電化製品のブランドのようです。製品の梱包が日本の企業のものと変わらないぐらいしっかりしていて、びっくりしました。

個人的には全く問題なく使えますし、欠点もなく結構満足しています。(強いて言えば、起動音が少し大きいかな、と思うぐらい)ただ、わざわざオススメの記事をブログで書くかと言うと、正直それほどではありません。また、ごくごく普通のBluetoothのスピーカーですから。

評価対象の販売サイトは以下のサイト(Amazon)です。ちなみにTaoTronics audioの正規代理店が販売しているとありますが、よく調べると中国にある店舗名が「TaoTronics audio正規販売店」の企業が販売していました(笑)。

ぼくも注文するときは、本当の正規代理店からの出店かと思っていました。この辺りの闇は、深いですね。

それでは、個々のサイトを見ていきましょう。

サクラチェッカー

始めはサクラチェッカーです。サクラチェッカーはWebのみでサービスを提供しており今の所Amazon(日本)にのみ対応しています。以下がページへのリンクです。

サイトの記述によると、東証一部企業に務める方が個人で2019年7月から運営されているサイトのようです。2020年6月の実績で月間訪問者数約78万、PV約254万のサイトです(SimilarWeb調べ)。すごいですね。

ここには貼りませんが、運営者さんのツイッターアカウントはサイトの「運営者情報・プロフィール」で公表されているので、どんな方が運営しているのか興味のある方は、のぞいてみるのも良いかもしれませんね。色々とご苦労はあるようです。

サイトの使い方は簡単で、Amazonの商品ページのURLをこのサービスのトップページにコピペして、ボタンを押すだけです。また、キーワード検索から商品(Amazonの)を選んでそこからサクラ度を確認することもできます。(検索結果はAmazonサイトでの検索結果に一致しているようです。)

前述の通り現在はAmazonでの商品のサクラ度確認にしか対応していませんが、ゆくゆくは楽天、Yahooショッピングへの対応も考えているようです。

基本的には、該当商品を販売しているページのサクラ度とサクラレヴューを排除した後のスコアーを表示してくれます。

今回の評価対象のPCスピーカー(TaoTronics TT-SK025)の評価は以下の通りです。

Amazonでの評価(4.2/5.0)[157個の評価] ->(1.84/5.0)[157件のレビュー]、サクラ度90%、総合評価は「危険」です。

散々の評価ですね。まあ、これは製品そのもの評価でではなく、Amazonでの一つの販売ページにあるレビューの評価です。ご注意ください。

また、このサイトでは、「価格・製品」、「ショップ情報・地域」、「ショップレビュー」、「レビュー分布」、「レビュー日付」、「レビュー&レビューア」の6項目についてサクラ度(注意度)を4段階(「危険」、「警告」、「確認」、「安全」)で表示しています。

また、評価を表示するページの下の方に最新の評価を算出するボタンがあるので、すでに表示されている結果の算出した日付が古い場合は、再度算出する依頼するの必要に応じて行なってください。

このサイト「サクラチェッカー」に関してのぼくの感想は、もちろん私感ですが、評価は厳しめですが、サクラレビューの分類はかなり正確にできているように思います。

また、かなりご商売に熱心なサイトだな、と思います。というのも、サイトには商品リンクが溢れており、まるでECサイトのようです。

もちろん、サイトを運営するにはコストがかかりますので、ある程度の収益は必要なのはわかりますが、ちょっとごちゃごちゃしており、見にくいように思います。この点では、この後紹介する「レビュー探偵」や「ReviewMeta」に一長の感があるかなと思います。

レビュー探偵

レビュー探偵は「スタジオゴロリン」という法人が運営しているサイトです。この法人の公式サイトはあるのですが、レビュー探偵の履歴があるだけで、この法人そのものについてはよくわかりませんでした。

元々のAndroidのアプリに加えて、Web、ブラウザーのChromeの拡張機能にてサービスを提供しています。現在はAmazonのみに対応しています。Webのリンクを以下に貼っておきます。

このサイトはホームページの最初に

レビュー探偵は「Amazonでヤラセレビューに騙されずに安心してお買い物する」ためのサービスです。商品に関する「レビューの信用度」を独自に判断します。

と、商品に対するものでなく、あくまでレビューに対するものであると明示的に表示されていいて、個人的に好感が持てます。
また、サイトのレイアウトも前述の「サクラレビュー」に比べてスッキリとしており、見やすいサイトに仕上がっています。

サイトの使い方は簡単で、「サクラチェッカー」と同じで、Amazonの対象商品の販売ページのURLをコピペするだけです。

今回の評価対象のPCスピーカー(TaoTronics TT-SK025)の評価は以下の通りです。

Amazonでの評価(4.2/5.0)[157個の評価] ->(1.6/5.0)[?件のレビュー]、レビューの信頼度20%、判定結果は「E 危険」です。

ここでも、かなり厳しい評価になっています。判定基準は「S 最高」、「A 安心」、「B 標準」、「C 注意」、「D 警戒」「E 危険」、「F 最低」の7段階です。

また、サイトでは、基本的に信頼度が高い売れ筋商品をカテゴリー別に表示しています。

このサイトの特徴として、サクラチェッカーやReviewMeta.comと異なり、サクレレビューの判別基準を明らかにしていません。運営者曰く、公開すると相手に容易に対応策を打たれるからとのことです。
また、サクラチェッカーと同じく、判定は毎回行っておらず、直近の結果を表示して、更新依頼があれば、新たに判定を行なっていますので、表示られた判定の日時が古い場合は、更新依頼して、新しい判定を依頼するのも良いかもしれません。

ReviewMeta.com

ReviewMeta.comはアメリカの老舗のサクラレビュー分析サイトです。2016年からサービスを提供されていて、対応しているのはAmazonのみですが、アメリカ、日本のみならずかなりの国のAmazonサイトに対応しています。また、Webサービスのみならず、iPhone、Androidのアプリ、各種ブラウザーのエクステンションとしてもサービスを提供しています。

一部のページは機械翻訳で翻訳した日本語のページが用意されています。

また、このサイトはアメリカのネバダ州にある"Review Honesty, Inc."により運営されていますが、実際には、Tommyさんという方が、このサイトを作られて、現在も運営をされているようです。

このサイトの特徴として、ほとんど広告がなく、(ぼくは発見できませんでしたが、サイト側によると、ごくわずかの広告収入があると言っています。)寄付により運営されていることです。以下にこのサイトのリンクを貼っておきます。

 

また、評価方法(サクラレビュー(このサイトではUnnatual reviewと呼んでいます。)を詳しく説明するのみならず、その手法をAPIを公開することにより、他者の利用を許可しています。

このサイトの特徴として、レビューコメントのない評価(レイト)だけの評価を、まず削除しています。その後、サクラレビューによる評価を削除して最終的に正しい評価を算定する2段階の算定方法を採用しています。

Amazonでの評価(4.2/5.0)[157個の評価] ->(4.7/5.0)[63件のレビュー]->(3.4/5.0)[11件のレビュー]、総合判定結果は「FAIL(失格)」です。
 

総合判断は「FAIL(失格)」ですが、日本の2つのサイトと比べて、調整後の評価が高いのが特徴です。上記の2段階評価が原因なのか、日本語のレビューにまだ、十分対応していないのかは不明です。
試しに、アメリカのAmazonの同じ製品の販売サイトを評価してみます。(販売者は異なります。)結果は以下の通りです。

Amazonでの評価(4.2/5.0)[1007個の評価] ->(4.4/5.0)[759件のレビュー]->(4.4/5.0)[704件のレビュー]、総合判定結果は「PASS(合格)」です。
 

結果として、さらに高い評価になり、日本のサイトの評価との差は、さらに開いてしまいました。アメリカのAmazonは日本に比べて、サクラレビューに対して厳しい態度(削除)で臨んでおり、そこら辺の状況の違いがサクラレビュー判定のアルゴリズムに影響を与えているのかもしれません。

ちなみに、この製品を買って実際に使用しているぼく自身の評価は星4つ、4.0/5.0 です。

まとめ

Amazon_review_02
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通販業界の闇をのぞいてしまった感のある今回の記事でした。正直これまで書籍以外はほとんどAmazonで購入したことがなかったので、帰国して現状を目の当たりにして正直驚きました。

Amazonにとってもサクラレビューの件は、資格問題になりかねないものなので、いずれ適切な対応をされるとは思いますが、このような事例は、得てしてイタチごっこになりかねないので、時間がかかる可能性もあるかもしれません。

すでに何度かご説明しましたが、今回ご紹介したいずれのサイトが提供している評価はあくまで、特定のAmazon内でのサクラレビューの評価、並びにそれらの中での適切と思われるレビューを基にした評価ですので、そこでの評価が悪いからといって、製品そのものに問題があるとは一概に言えません。この点、ご留意ください。

まあ、とはいっても、購買者側としては、多くの場合、実際に製品の現物を手にとって見ることができない中でのものを買うわけですから、既購買者の評価は気になるわけです。

今回は3つのサイトをご紹介いたしましたが、それぞれ特徴があり、一長一短です。どれか一つの評価を鵜呑みにすることなく、Amazonでの評価を含めた複数の評価を参考にしながら、最適な商品を選ばれることお勧めします。

それでは、思いの外、長い記事になってしましましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。それではまた、さようなら。

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