日本では、まだあまりなじみのないXiaomiブランドですが、海外では家電では立派な一流ブランドに成長しています。そんなXiaomiから発売されているスマートバンド(アクティブトラッカー)Mi Band4(日本名:Mi スマートバンド4)がその多機能さ、特に健康管理に関する多機能と、コストパフォーマンスの良さから、注目を集めています。
また、最近では国内でもXiaomiの日本法人のXiaomi Japanにより正式発売され、健康志向の強いユーザーから熱い視線を浴びています。
そこで、日本企業の海外駐在員であるぼくが、仕事やプライベートの場面で使用した感想を報告してみたいと思います。ちなみに、ペアリングの相手の携帯電話はiPhoneXを使っています。
初めに結論を言ってしまいますと、”現時点”で睡眠時間や運動量のモニターに興味がある方には、これは買いです。
細かいことは後述しますが、その主な理由として、まず価格が日本版でも4,000円を切る価格で入手できること、電化製品としての一定以上の品質が保たれていること、時計としての機能はもとより、アクティブトラッカーとしての機能が豊富なことが挙げられます。
以下のリンクはBand 4の正規代理店版です。販売はAmazonが行なっています。下の国際版より心持ち高くなっていまです。違いは本体のインターフェースの表示の違い(日本語/英語)だけです。(曜日表示などです。メールの内容や送り先の表示は日本語で表示されます。)
こちらは国際版です。
アクティブトラッカーて何?
アクティブトラッカーは腕などに着用して、歩数や心拍数、消費カロリー、各種運動量などを計測・記録するウェアラブルデバイスです。日本語では「活動量計」と呼ばれることがあるようです。
通常、専用アプリをインストールしたスマートフォンと連動して機能を補完しながら情報提示します。睡眠時間やその質も測定・記録し表示するものが多く、その為ほぼ24時間装着する場合が多いので、軽量で装着が負担にならないこと、防水機能があること、バッテリーの持ちが良いこと、充電時間が短いことなどが必要です。
健康志向の高まりと共に、自分の生活習慣を確認して、見直す為に多くの人が注目しています。
本体、付属品の確認
本体および付属品の内容はいたってシンプルです。出荷状態では、本体とバンドは取り付けた状態になっていました。それ以外にはお椀型の充電器と取扱説明書だけです。バンドからの本体の脱着は、ぼくは慣れるまでは、少しこわごわ行なっていました。また、取扱説明書にあるQRコードをスマートフォンで読み込んで、アプリのサイトへジャンプできます。
製品の品質としては何の問題も見当たりませんが、高級感もありません。まあ、4000円を切る価格の製品ですから、あまり多くを望むのは酷というものでしょう。
基本スペック
基本スペックは、以下の通りになります。こうして眺めると、重量が軽いことと、バッテリーの持ちが良いことが嬉しいですね。
Mi Band4の満足できる点
- 価格が安い(4,000円を切る価格)よってコストパフォーマンスが良い。
- 軽くて(約22g)、腕へのフィット感も良く、つけていてもそれほど苦にならない。
- バッテリーの持ちが良い。(20日間)
- 表示画面がきれい(120x240ピクセルのカラー有機EL)でタッチパネルの操作感も良い。
- iOSにフル対応している。
- アクティブトラッカーとしての機能(運動・睡眠測定)が豊富である。
- アプリ(Mi Fit)が他のXiaomi製品(腕時計、体重計、スマートシューズ)にも対応している。
- 非日本版でも日本語表示ができる。(本体のインターフェイスは日本語非対応、携帯のアプリは日本語対応)
- 毎日の睡眠の質(深い睡眠と浅い睡眠時間を分けて測定)を分析して評価・採点し、問題点を指摘してくれる。
客観的に見て、問題のないスペックです。このMi Smartbandシリーズはこの製品で5代目なのですが、時間をかけて磨いてきたのか、スマホとの連携を前提として、重量と価格をそぎ落としているように思います。それでいて、画面やセンサー等にはそれなりのものを使っており、バランスが良く取れているように思います。
また、座り過ぎ警報や歩行歩数の目標達成連絡など、細かい配慮に好感が持てます。
Mi Band4の残念な点
- 見た目が安っぽい
- 充電の為に本体をバンドから外す必要がある。
- シャワー時にタッチパネルに水流が当たって、意図していない操作が起こる。
- 照度センサーがなく、周りの照度に応じた画面の照度調整ができない。
- 手首の動きによる画面の表示に若干のタイムラグがある。寝ている状態で画面を見ても表示されないことがある。
- ホーム画面のデザインを選択できるが、あまり良い物が無い。
- スマホの電池の持ちが悪くなる。
- 屋外ランニングの走行距離測定に誤差がある。
残念な点を上に列挙していますが、やはり見た目が安っぽい(実際に安いのですが。)ということが一番に挙げられる残念な点だと思います。別にバリが出ているというわけではなく、工業製品としてはしっかりしているのですが、いっぱしのビジネスマンが腕時計の代わりに左手首につけて仕事するには、キツイような気がします。(もちろん、ぼくの私感ですが。)
このことは、購買する前から想定しており、ぼくは左手にはこれまで通り機械式の腕時計をつけて、Mi Band4は右手首に巻いています。腕時計ではなく、アクティブトラッカーとして使っているというわけです。
また、通知機能のため、常時スマホとはBluetoothで接続しているわけですが、その為、スマホの電池の持ちが悪くなります。これは、Mi Band4の欠点とは言えないと思うのですが、このデバイスを使うとこのようになるという事実はお伝えしたいと思います。正確には測定していませんが、ぼくのiPhoneXの場合、電池の持ちが以前の2/3ぐらいになった感じです。
それと、iPhoneの屋外ランニング距離測定(IPhoneXでNIke Run Clubというアプリを使用。)も同時に使って比較して気付いたのですが、Mi Band4の測定距離が常に短いです。iPhoneの測定距離の常に70%ほどしかありません。
iPhoneの測定距離はこれまで3年ほど使って、マラソンなどでも測定したので、ほどほど測定値が正しいことは実証ぶみですので、明らかにMi Band4の測定距離が間違っています。使い方にも依存するとは思うのですが、この誤差の大きさには、ガッカリですね。
2020年6月27日での追記(Mi Band 5について:緑色の部分)
Mi Band 5の中国国内版であれば、すでに中国の通販業者(例えば、BangGoodなど)を通して、発注は可能のようです。(いつ届くかはわかりませんが。。。)
Amazon レビュー・評価
Amazonの長所の一つに商品のユーザーによるレビューや評価が豊富で、新たに商品の購入を考えている人の参考になることが挙げられます。しかし、最近はその影響力を逆手に取ったサクラレビューや競合相手の製品の評判を落とすレビューなどが散見され、レビュ・評価の信用性が揺らいでいます。
そこでここでは、Amazonの評価とともに、サクラレビューを排除するサイト(国内外3サイト)の評価も併記することにより、少しでも客観的で実際の評価に近い数値を表示したいと思います。
また、サクラレビューそのものや、サクラレビュー排除サイトの説明は他のぼくの記事に詳しく買いていますので、以下のリンクから参照してください。
Amazon レビュー:サクラレビューの排除:頼りになるサイト3選紹介
それでは、以下に本製品(Mi Band4)のAmazonが販売しているページ(以下の広告のページです。)に対するAmazonやサクラレビュー排除サイトの評価を記述します。(尚、本評価は2020年7月22日現在のものです。)
Amazonでの評価
サクラチェッカー
レビューが投稿された日付に少し隔たりがある(2020年5月7日に集中)とのコメントもありますが、総合的には安全との評価で、スコアーもAmazonと同等です。
レビュー探偵
ReviewMeta.com
ReviewMeta.comではコメントのあるスコアーのみ対象にするので、サンプル数が大幅に少なくなりますが、レビュー探偵とほぼ同じスコアーになっています。
その他
また、同じXiaomiの製品で体重や体脂肪率など、10項目の体の状態を測定してくれるMi Body Composition Scale2も実際購入して使用していますが、これもオススメです。4000円を切る価格と他社の同等な製品と比較して割安な価格設定ですが、見た目も高級感があり、機能も豊富です。
そして、Mi Band4と同じ「Mi Fit」アプリで測定結果を総合的に管理できるので、とても便利です。
追記:別売りのバンドを購入しました。理由は、ポリウレタンのバンドの見た目が安っぽかったのと、長さの調整が穴の空いている所でしかできず、いまいちしっくりこなかったからです。
ネットで検索して、以下のステンレス製のバンドを購入しました。バンドの先端にそこそこ強力な磁石がついており、それをバンドにくっつけて固定するので、長さの調整は無段階にでき、ケースと本体もしっかりくっついています。(純正のバンドと同じで、充電のために外すには少し慣れが必要かもしれません。)
不満点は、ケースの部分がいかにもプラスチックぽいことです。まあ、プラスチック製なので仕方ないのですが、バンドが結構かっこいいので残念です。これならシルバーではなく、黒色にしておけばよかったかと少し後悔しています。
また、注文してから、ステンレスて磁石にくっついたかなと少し不安になって、調べてみたのですが、300番系のステンレス(SUS304など、一般的なステンレス)は磁石にくっつきませんが、400番系はくっつきますので、あながち嘘ではないようです。
色は、メタリックシルバー、ローズカラー、ヴィンテージゴールド、ブラックの4色から選ぶ事が出来、一世代前のMi Band3にも対応しています。今の所、満足して使っています。
また、以下のリンクでは、同じXiaomi製品の格安でコストパフォーマンスに優れた ワイヤレスイヤホンの紹介を行なっています。興味のある方は是非、のぞいてみてください。
まとめ
正直、これまで中国製の家電製品にはほとんど興味がなく、購買したこともまかったのですが、今回のMi Band4には大満足でした。いやー、中国家電恐るべしですね。日本の家電メーカーさんにも、頑張って欲しいところです。
今後も、気になったガジェットは積極的に購入して、良ければまた、報告したいと思います。よろしくお願いします。
それでは、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。さようなら。
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