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G検定合格のコツ解説【素人のIT第一歩には最適です:ディープラーニング JDLA】

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G検定とは?(日本ディープラーニング協会)

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唐突ですが、ディープラーニング JDLA(日本ディープラーニング協会)のG検定(2019#2)に合格しました。(試験の実施日は2018年の11月でした。)

もともとAIには興味があって、Pythonなどを実装して関連書籍を写経(本に出ているコードをそのままコンピュータに打って、プログラムを動かす。)をしていました。ネットで日本ディープラーニング協会というところが、G検定E資格という2つの資格試験を行なっていることを知りました。以下は公式サイトにあるそれぞれの資格の検定・資格概要です。

G検定(ジェネラリスト):ディープラーニングの基礎知識を有し、適切な活用方針を決定して事業応用する能力を持つ人材。

E資格(エンジニア):ディープラーニングの理論を理解し、適切な方法を選択して実装する能力を持つ人材。

要するにE資格はAIの専門家として一般企業の依頼により、AIシステムをその企業のために実装する人のための資格試験。一方、G検定はクライアントの立場で、AIの専門家と自社のAIシステムの実装を望む部署との間に立って情報の交通整理を行う人のための資格試験のイメージでしょうか。

ちょっと?大げさなタイトルにもありますように、もともとこの分野に興味を持ったのは、「AI(機械)がブームになっているが、将来機械に使われるのは嫌だな。使われるよりは、AIのことを勉強してそれを使う側になりたいな。」という動機がありました。そのための一歩として、この資格試験を受けた経緯があります。

その時の僕の勉強方法と、実際にどのように試験を受けたかをお話したいと思います。合格を目指している方の一助になれば嬉しいです。

勉強方法

参考にした書籍

  • 深層学習教科書ディープラーニングG検定(ジェネラリスト)公式テキスト
  • 深層学習(機械学習プロフェッショナルシリーズ)
  • AI白書2017(現在すでに2020年版が出版されています。)

当時正式に参考書籍とされていた3書籍を買い求め、それぞれ最低2回読みました。

それぞれの書籍に対する僕の評価は以下の通りです。

深層学習教科書ディープラーニングG検定(ジェネラリスト)公式テキスト:この本はしっかり勉強しましょう。僕は一度ざっと読んだ後、章ごとに重要と思われる単語をエクセルに書き出して表を作って覚え、再度読み返しました。この試験の肝になる本です。出来るだけ何度も読んで内容を極力暗記しましょう。  

深層学習 (機械学習プロフェッショナルシリーズ):もちろん良い本なのですが、説明が雑なような気がして、僕には少し分かりにくいように感じられました。(単に僕がバカ?)趣や対象としている分野は少し異なりますが、のちに説明する「人工知能は人間を超えるか」の方が読みやすく僕には理解しやすかったです。もちろん読んだ方が良いのは間違い無いですが、時間等が無い理由で、上記の公式テキストと二者択一になれば、迷うことなく公式テキストを読むべきです。

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AI白書 2017(現在すでに続編のAI白書2020が出版させています。):お役所のAIに対する考え方が分かる本です。大きくて重いので、お家でゆっくり読みましょう。優先順位としては三冊の中で一番下です。

また、松尾豊先生の名著「人工知能は人間をこえるか」は検定とは関係なく購買、読書していました。(4回ぐらい読み返しました。)この本には感銘を受けました。この分野に少しでも興味があるのであれば、読まれることお勧めします。初心者向けに、ブームに踊ることなく本質をついて、現実をわかりやすく説明されていると思います。

僕が受けた時の2108年11月は公式テキストが出て、1回目の試験だったので、公式テキストにべったり沿った問題が出るのかなと思ったのですが、結果として想定は少し外れたかなと思っています。

また、最近(2020年4月現在)では以下の2つの書籍もJDLAからのオススメの書籍として挙げられています。併せて参考にしてみてください。

受験のコツ・受験時に気をつける事

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試験はインターネット経由で自宅から受験できるので、とても便利でした。ただ、初めてのことなので、みなさん色々と戸惑われると思います。時間には余裕を持って接続の準備に入りましょう。僕もつまらないミスをして焦り、うまく接続できす一時は受験を諦めかけました。また、本を見たり、ググったりすることもできるのですが、時間に対して問題数が多く、そんなことしている余裕はありません。(まず全ての問題に当たって、その後、時間に余裕があれば可能ですが。)

中には微分や行列を使った数学関連の問題が3〜4問ほどありますが、数学が不得手だったり、綺麗さっぱり忘れてしまっていれば、適当に回答(運を天に任せて)して、とっとと次の問題に取り掛かりましょう。もちろん正解できればそれに越したことはありませんが、それらをすべて落としても致命傷にはなりません。時間優先です。

イメージ的にはTOEICのリーディングテストといった感じでしょうか。まずはすべての問題にあたるべく時間と戦いながらとにかくガムシャラに回答していくべきです。

お勧めの回答の仕方は、とりあえず一通り回答する。わからなくてもいいので回答して、1:全くわからない、2:自信がない、3:間違っているかもしれない、4:自信がある。と回答の自信に応じてグループ分けをしておき、全部回答し終えたあとに、残り時間と相談しながら(時間に余裕があれば1→2→3、あまり無ければ3→2→1)グループの順に参考書やグーグルを使って回答を見つけていくやり方です。

従いまして、勉強するときは参考書を試験中に読めるとは考えず、繰り返しになりますが、回答に必要な知識は極力、理解・暗記することをお勧めします。

まとめ

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お付き合いありがとうございました。AIの本質を理解するのは大変なことですし、紛いなりにも、自分で構築・使うようになるには長い長い道のりがあると思います。とはいえ、千里の道も一歩からと言います。この記事により、みなさんが少しでも機械学習・AIに興味を持たれるようになれば嬉しいです、それでは、さようなら。


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